上海万博視察の折に、上海から南西に150キロ、3時間ほどバスに揺られて杭州まで足を延ばしてみた。杭州は浙江省の省都で、西湖や銭塘江の大逆流で有名な風光明媚な場所で、龍井茶(ロンジン茶)やシルクの産地としても知られる。3月26日に行われた西湖国際茶文化博覧会の開幕式では、上海万博の中国館を模した門と、チャイナドレスの女性らが来場者を迎えてくれた。博覧会では、中国のお茶の名産地より、龍井茶、鉄観音、花茶など10の銘茶が選ばれ、茶の作法のパフォーマンスが行われ、来場者に振舞われていた。またステージでは、かわいらしい少女たちの踊りも披露され、多くの来場者を癒してくれた。 上海の街も同じだが、杭州では、音もなくバイクが通り過ぎ、ヒヤリとさせられる場面が何度かあった。中国では環境配慮から、ほとんどの大都市でガソリンのバイクは禁止され、電気バイクや自転車が利用されているという。また、上海万博の会場内を循環するバスにも、西湖の湖周を案内するバスにも、電気自動車が採用されていた。 今回宿泊したのは、4星の杭州友好飯店。客室に有線LANが設置されていると聞き、安心していたのだが、ダウンロード速度1Mbps以下(23時~1時時点)と速度が遅く、FTTHであれば数分で受信できる1日分のメールの受信に、なんと2時間以上もかかってしまった。朝は10Mbps近く出ていたので、夜無理して受信したことを後悔する。 3月下旬には、Googleの中国撤退のニュースが話題となっていたので、ちょっと試してみた。日本と同様「「http://www.google.cn/」にアクセスすると「http://www.google.com.hk/」に接続された。中国で「YouTube」が見られないのはよく知られていることらしいが、こちらは日本語サイトにも接続できず。中国語サイトのない「ニコニコ動画」は問題なく利用できた。 大学在学中に日本への留学経験があるというカメラマン氏(25歳)によると、「検索には百度をメインに利用しているが、Googleは海外情報を得るのに便利。今も、香港のサイトにアクセスできるので不便は感じていない」とのことであった。YouTubeについて聞くと「知りません」という返事が返ってきた。協力:杭州市旅游委員会・ANA全日空