12月3日から6日までの日程で、有楽町国際フォーラムにて「宙博2009」が開催されている。4日は、国際宇宙ステーション(ISS)での活動を終え、4カ月ぶりに地球に帰還した宇宙航空開発機構(JAXA)の宇宙飛行士である若田光一氏と、日本の宇宙ステーションの実験棟「きぼう」の設置や若田飛行士の帰還任務などを背負ったスペースシャトル ディスカバリー号のクルーらを迎えたミッション報告会が開かれた。 STS-127ミッションについて紹介するビデオでは、シャトルのドッキングシーンや船内からステーションへの移動、ステーション内部の様子などが、さながらSF映画のように上映された。「きぼう」の設置についてウルフ氏は、10年もの準備期間があり、専用の取り付けアームの設計や方法の計画、さまざまなシミュレーションが行われた、と説明。実際の作業は、シャトルやステーションのロボットアーム、そして、きぼうのアームを駆使したという。宇宙空間では失敗は許されないが、若田氏をはじめステーションのクルーやJAXAを含む技術陣によって、事故もなくミッションは成功だったとふり返った。 帰還時には、人工衛星2基と、衛星軌道に乗せるというミッションをこなし、マッハ24から25という周回軌道での速度から時速300マイルまで落とす大気圏突入があった。重力はこのあたりから感じ始めるそうだ。 最後に参加者の子供から、スピードは怖くないか、という質問が若田氏にされたが、「乗ってしまえば、スピードはあまり感じない、新幹線に乗っているようなものと思えば怖くないのでは?」と答えていた。