各世帯まで光化されている新築の集合住宅は珍しくなくなった。しかし、既存の集合住宅をすべて光化するのは難しい。電話線を用いたVDSLや同軸ケーブルを用いたc.LINKを各世帯に引き込んでいるのが現状だ。 光ファイバの総合イベント「第9回 ファイバーオプティクス EXPO」には、既存の集合住宅を光化する製品が展示されている。フジクラは、既存の電話線の管に通せる光ファイバケーブル「細経低摩擦インドア型光ケーブル」をアピールしている。 この光ファイバケーブルは、これまでのものよりも曲がりにくく摩擦が少ないのが特徴。既存の電話線の管に押し込むことで、既築の集合住宅でも最低限の工事で各世帯まで光ファイバケーブルが引き込める。 各通信事業者で採用されており、一般的な22ミリの電話線の管だと、この光ファイバケーブルは30本通せるという。