アジレント・テクノロジーは4日より、高速デジタル通信信号を正確かつ簡単に解析できる波形アナライザの販売を開始した。出荷開始は2008年6月の予定。 この波形アナライザは、サンプリング・オシロスコープ「Agilent 86100C Infiniium DCA-Jデジタル・コミュニケーション・アナライザ」に、今回あらたに開発されたモジュール「Agilent 86108A プレシジョン・ウェーブフォーム・アナライザ・モジュール」を内蔵したものとなる。33GHz(ギガヘルツ)超の帯域幅、300μV以下の低い入力ノイズ・レベル、100フェムト秒(フェムトは10の-15乗)を下回る残留ジッタなど、高速デジタル通信信号を正確に解析できるとのこと。 また、高性能クロックリカバリ回路により、容易な測定セットアップを実現した。サンプリング・オシロスコープである「Agilent 86100C」ではトリガ(クロック)信号が必要だったが、「Agilent 86108A」内蔵の高性能クロックリカバリ回路によりクロック・トリガを自動生成する。これにより、外部トリガ信号を用意することなく、シングルエンドの信号でも、差動信号でも簡単にトリガをかけることができる。具体的にはPCI ExpressやSATAなどのシリアルバスの正確な信号解析が可能となっているとのこと。またPLL回路のループ帯域特性、ジッタ伝達関数測定を実現するアプリケーション・ソフトウェアを用意し測定が可能となっている。