NTTとポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントは31日より、幼児の言語発達過程を、音声や意味、月齢などの観点から簡単に検索・閲覧することができる「こども語辞書」を公開する。NTTレゾナントのポータルサイト「goo」上の実験サイト「gooラボ」にて利用可能。 「こども語辞書」は、0〜3歳までのこどもがいつ、どんな単語を覚えていくのかを、音声や意味、月齢などの観点から簡単に検索・閲覧できる便利なツールとなっている。たとえば、こどもがしゃべることばの意味がよくわからない場合、そのことばの「音声」(例:しゃ)を入力・検索することにより、その意味(例:電車や自転車)を解析表示できる。逆に、「ある単語」(例:アンパンマン)の習得時期を知りたい場合、その単語を検索することで、習得分布グラフと平均習得時期(例:21.2か月齢)が閲覧できる。 技術的には、人間の赤ちゃんが言語(音声単語や意味概念、文法など)をどのように獲得していくかを科学的に解明するための「赤ちゃん心理学」という一連の研究の中で、NTTの研究所が提案する「ウェブ・ダイアリー法」と呼ばれる手法を用いて、「gooベビー」の日記サービス「赤ちゃん成長ダイアリー」から、こどものことばの成長記録データ(こどもの言語発達データ)を収集、辞書化を行ったとのこと。