新ポータル「au one」は“リモコンレイアウト”という特徴的なユーザーインターフェースを持つ。携帯電話用サイトもPC用サイトもタイトル付近にテンキーを模したリモコンを置き、携帯電話ユーザーがPCも同じ操作感覚で利用できる。なお「au one」をポータルとする固定回線接続サービスのDIONはサービス名を「au one net」に改称し、携帯電話とPCを一体化したサービスを開発していく。au=携帯電話だけではなく、au=KDDIのインターネットサービスとし、auブランドをさらに大きな存在として位置づけていく。ただし、携帯電話とPCを一体化した音楽配信サービスのLISMOは「KDDIの音楽事業という位置づけ(高橋氏)」という観点からブランド名をそのまま残す方針だ。
auやDIONなどが提供してきたサービスは「au」または「au one」のブランド名の元に再編成される予定だ。たとえばオークションサービスは「auオークション」となり、出品や入札アイテムの検討はPCで、入札中の追跡は携帯電話で、という使い分けができる。ブログは「au one ブログ」となり、長文投稿はPCで、短文投稿やコメントは携帯電話でいつでもどこでも実行できる。携帯電話でサービスしていたauショッピングモールはPCへの展開を広げる。PCの大画面で商品を検索し、携帯電話の決済機能で支払える。
新ポータル「au one」は、アバター、アルバム、カレンダー、マイページ、音楽、ブログ、オークション、ナビウォーク(地図)などのサービスを提供する。さらに新サービスとしてWebメールサービスの「au one メール」と百科事典サービスの「au one キーワード」を始める。「au one メール」はGoogleのGmailサービスをauの携帯電話向けに改良したWebメールサービスだ。詳細は本日別掲の記事参照。「au one キーワード」はフリー百科事典の「Wikipedia」を中心としたキーワード検索サービスで、キーワードに関連したWebやマルチメディアコンテンツも横断的に検索できる。