PCにとって重要なパーツはたくさんあるが、使用感を大きく左右するのがキーボードだ。CPUやメモリ、グラフィックボードといった、いわゆるスペックを左右するパーツに比べると軽視されがちだが、「PCを使う」ということは「キーボードを使う」ことと同義だといっていいほど重要なものだ。自分に合わないキーボードを使っていると、PCを使うこと自体に不快感を感じてしまうことだってある。 そこで、今回はキーボードの品揃えで知られる秋葉原のPCショップ「クレバリー」にご協力いただいて、気になるキーボードをいくつかピックアップしてみた。 中編では機能性の高いものや変わったデザインのものを紹介しよう。今のキーボードが味気なくて飽き飽きしているというユーザーは、こんなキーボードに乗り換えてはどうだろう。 ●キーボードを日常の惨事から守りたい人に!? 台湾PSTC「PSK-7090」 PCデスク上というのはどうしても物が多くなりがちだが、そうすると起こるのが雪崩現象。崩れ落ちてくる書類、倒壊するペン立て、飛び散るフラッシュメモリ、そして吹き飛ぶ缶ジュースが向かう先は、そう、キーボードだ。 ちょっと飲み物をこぼしてしまったりということはよくあること。キーボードが壊れてしまえば、PCはただの箱になる。 そんな危険と隣り合わせの環境にあるキーボードを守りたいというユーザーには、防滴仕様の台湾PSTC製「PSK-7090」がオススメだ。上から水がかかっても、下部の穴から流してくれる構造になっている。ただし、防水ではないので、丸洗いできたりするわけではない。あくまで上からの水をはけてくれるということなので注意してほしい。 若干気になるのはキーボードの高さ。チルトスタンドを立ててもほとんど高さが変わらないので非常に平たい印象。普段からチルトスタンドを使っていないという人は問題ないが、傾斜がほしいという人にはオススメできない。 キースイッチはメンブレン方式。タイプしたときのゴムに当たる感触は比較的はっきりとわかる。タイプ感より機能を重視したいというユーザー向け。 キーピッチは19.05mm、キーストロークは4.0±0.5mm、本体サイズは幅444×高さ32×奥行き150mm。揃うべきものは揃っており、余計なものは特にない。ケーブル長は258cmとかなり長め。個人的に防滴を使うならこれという感じだ。インターフェースはPS/2。クレバリーでの価格は2,913円。 ●今年こそワイヤレス!という人に ロジクール「Cordless Desktop MX3200 Laser」 PC周りはケーブル類が多く、絡まったりしがちでイライラする。そんなときはワイヤレスキーボードの導入だ。使ってみるとわかるが、気軽に動かせるなど、ケーブルにとらわれずにすむのは意外と便利だ。ワイヤレスというと、なんとなくまだ割高なイメージがあるが、物によっては実売3,000円前後で手に入るようになっており、気軽にワイヤレス導入という選択肢を選べるようになってきている。 今回はせっかくなので、ややハイエンドモデルにあたる多機能型のロジクール「Cordless Desktop MX3200 Laser」を試してみることにした。 なんといってもまず気になるのは通信距離。メーカーの公表値では1mとなっているが、ワイヤレス機器は公表値よりずっと長く通信できる場合もしばしばある。さっそくキーボードを持ってPCの周りをうろうろしてみることに。 1m、これはさすがに余裕だ。2mでも問題なく反応している。3m離れたあたりから徐々に通信が途絶えることも出てきた。が、結果的に編集部の環境では最大で4m前後での通信も行えた。もちろんこれは実験の数字であり、動作を保証するものではないが、およそ通常使うには十分な通信の安定性を確保しているように思えた。逆に4mも離れた場所からでは、目の悪い私はディスプレイの文字を読むことができない。ディスプレイがPCと有線でつながれてることを考えれば、これ以上通信距離が伸びてもあまり使う機会はなさそうだ。 さて、キーボードの使いやすさはどうだろう。ダイナミックズームやメディアプレーヤーの操作ボタンなどマルチメディア用のボタンを除いた、いわゆるキーボードのキー数は107。ファンクションキーが小さかったりするなど慣れない配列なので戸惑う部分はあるかもしれないが、マクロ登録可能なホットキーがあるので、頻繁に使う機能を登録しておいたりとカスタマイズしだいで使い勝手が大幅に向上するモデルだろう。 キータッチは静かで柔らかい。PCの用途にもよるが、ワイヤレス機能を生かして離れた場所からメディアプレーヤーの操作などを行いたいユーザーにはしっくりくる。 キーピッチは19mm、キーストロークは正確な数字は明らかではないが浅めの印象。本体サイズは幅480×高さ34×奥行き230mm、重さは電池を除いて883g。単3形電池4本で最大15カ月の使用が可能だという。クレバリーでの価格は12,568円。 ●タッチタイプ初心者のユーザーなら大きめ印字モデル イワタデザイン「ROUSB20-BK」 PCを買った両親がキーボードとにらめっこしているのを見るのが忍びないという心やさしいユーザーにオススメなのがイワタデザインの「目にやさしいキーボード」。 製品写真を見てもらえばわかるとおり、印字がかなりでかい。キートップのサイズぎりぎりまで大きくしたという感じだ。ローマ字入力用ということで、かな印字をすべてなくしてある。高齢者や初心者ユーザー向けにデザインされた1台だ。 素材は柔らかく、550gと非常に軽い。バリアフリーキーボードをうたう製品だけに、安全性に配慮した素材選びを感じる。キーごとに独立した大きめのゴムばねを採用しているということで、タイプ感も素材同様柔らかい。また、6点入力対応なので、点字入力用のキーボードが欲しい人にはいいだろう。 本体サイズは幅450×高さ24×奥行き145mm。インターフェースはUSB。ケーブル長はおよそ150cm。クレバリーでの価格は3,433円。 ●とにかく派手なキーボードが欲しい人に センチュリー「CK-104LW-PSU」 とにかくありきたりなデザインのキーボードには飽き飽きだというユーザーにはこちら。半透明のキーの下にLEDを配した光るキーボード「CK-104LW-PSU」、その名も「蛍」だ。 「まぁ、インパクト重視の一発ネタみたいなもんだろ」と思っていたのだが、実際に光らせてみると、意外と悪くない。「明るすぎてまぶしいんじゃないか」とか、逆に「たいした発光量じゃなくてよくわからないんじゃないか」といった不安があったのだが、なるほど、これは派手すぎず地味すぎない、適度な発光ぶり。本体は光沢のある素材を使っており、白筐体のスリムPCなどにマッチしそうな感じだ。「キーボードが光るとなにが便利なのか」などという台無しな疑問を抱かずに、素直に驚くのが楽しむコツだ。 さて、キー配列はというと、デザイン優先としたためか、キー総数104のやや変則配列。慣れるまで多少時間が必要かもしれない。 キーピッチは明記されていないが、およそ19mm程度。キーストロークは3±0.2mm、重さは700g、ケーブル長は170cm。本体サイズは幅415×高さ30×奥行き170mm。インターフェースはUSBで、PS/2アダプタが付属。クレバリーでの価格は4,168円。
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