NTTデータは19日、IP-PBX構築のためのオープンソースソフトウエア「Asterisk」をベースに、音声応答や音声認識機能、FAXサーバ機能などのCTI機能をコンパクトな筐体に実装した、中小規模向けIP-PBX「astima(アスティマ) VS-1601AS」を4月25日に発売すると発表した。価格はオープン。 VS-1601ASは、外線として「ひかり電話ビジネスタイプ」を用いる専用IP-PBX製品。本体サイズはコンシューマ向けルータとほぼ同じ大きさで、メンテナンス性と静音性に配慮したファンレス/ハードディスクレスによる長寿命設計が特徴となっており、CTI製品ではあまり例のない5年間保証が付いている。 PBXやIVRなどの各種設定が、コンシューマ向けルータと同じようにWebブラウザから行えるようになっているため、ユーザレベルでの導入や運用が容易。ほか、イリイ社製のCRMソフト「BIG Pro for CTI」とActiveX CT経由でCTI機能の連携ができるため、システム構築も比較的容易に行えるようになっている。なお、対応CRMソフトは順次拡大予定だとしている。 同社ではVS-1601ASの用途について、「20席規模のコールセンタシステムとして、そしてIVRシステムやFAXサーバシステムとしても広く活用が可能で、これまで高価で高度なノウハウが必要とされてきたソリューションにも、低コストかつ容易に対応します」と発表している。 「astima VS-1601AS」の主な仕様は以下のとおり。●astima VS-1601AS・外線:ひかり電話ビジネスタイプ16ch・内線:IP電話機最大250台接続可能(同時通話数:30ch)・FAX送受信:同時2chまで送受信可能・音声認識:最大1,000単語/同時4chの不特定話者による音声認識処理が可能・対応電話機: −固定IP電話機:サクサ社製「IP NetPhone SX」 −携帯電話機:NTTドコモ社製「FOMA/無線LANデュアル端末 N900iL」 ※他のIP電話機については、順次動作を検証中・本体サイズ・重さ:幅190×奥行き173×高さ30mm・約1.0kg