マカフィーは5日、2007年1〜2月のネットワーク脅威(ウィルスおよび不審なプログラム)の状況を発表した。なお、ランキングのPC数は同社製品によりデータセンターに報告が上がった数となっている。 まず、ウィルス部門では「Newmalware.j」がトップとなっているが、これは正式に分類される前のマルウェアの総称。このため色々なマルウェアが含まれているが、その中身の多くは「パッカー」を利用したもの(Stration亜種等もこれに含む)だという。それ以外では相変わらず「Exploit」やダウンローダなどのトロイの木馬が2007年も上位を占めている。 また、ウィルスの傾向について同社の技術統括本部長である加藤義宏氏は「最近はメールからWebに誘導し、そのサイトからマルウェアをダウンロードさせる事が主流となっており、多くのダウンローダは脆弱点を利用するため、パッチの適用は必ず、公開後速やかに対応する必要があります」とコメントしている。 次に、不審なプログラム(PUP)部門では、「MySearch」「Winfixer」「MWS」がトップ3を占めた。また、この3種以外ではさまざまなアドウェアがランキングを占めており、これについて同氏は、「フリーソフトをダウンロードする際にかなりのアドウェアがインストールされているのは明らかで、個人のPCからのデータ漏洩が懸念されます」と注意を促している。 1,2月のウィルスおよびPUPの報告PC数ランキングは以下のとおり。●ウィルス(件数後の※はトロイの木馬)・1月[ 1位] New Malware.j 5,066件[ 2位] VBS/Psyme 2,055件※[ 3位] W32/Nuwar@MM 1,537件[ 4位] JS/Wonka 1,422件※[ 5位] JS/Exploit-BO.gen 1,093件※[ 6位] Exploit-XMLCoreSrvcs 876件※[ 7位] New Malware.n 864件[ 8位] Downloader-BAI.gen 807件※[ 9位] Downloader-BAI!M711 787件※[10位] Downloader-AYJ 763件※・2月[ 1位] New Malware.j 3,332件[ 2位] VBS/Psyme 1,494件※[ 3位] JS/Wonka 1,017件※[ 4位] JS/Exploit-BO.gen 792件※[ 5位] Tibs 576件[ 6位] X97M/Laroux.a.gen 545件[ 7位] Downloader-BAI.gen 513件※[ 8位] Exploit-MhtRedir.gen 485件※[ 9位] Adware-GatorEWallet 475件[10位] W32/Netsky.p@MM 456件●PUP(件数後の※はアドウェア)・1月[ 1位] MySearch 3,514件[ 2位] Winfixer 1,110件[ 3位] MWS 1,020件[ 4位] Adware-GAIN 963件※[ 5位] RemAdm-TightVNC 735件[ 6位] Adware-GAIN.lnk 713件※[ 7位] Exploit-MIME.gen.c 646件[ 8位] Adware-Url.gen 429件※[ 9位] Adware-ISTbar 391件※[10位] Adware-BJCFD 385件※・2月[ 1位] MySearch 4,477件[ 2位] Winfixer 1,410件[ 3位] MWS 1,118件[ 4位] RemAdm-TightVNC 1,039件[ 5位] Adware-GAIN 955件※[ 6位] Adware-GAIN.lnk 775件※[ 7位] Exploit-MIME.gen.c 539件[ 8位] Adware-Url.gen 415件※[ 9位] Adware-BJCFD 414件※[10位] Adware-Softomate.dll 413件※