Beggars Japanに所属するTapes 'n Tapes(テープス・エン・テープス)が、4日に日本で初のライブを実施した。そのライブにおいて、Web2.0的な実に面白いイベントが実現したのである。それは、一部の曲を観客が自由に録画でき、SNS型動画共有サイト「FLUX(フラックス)」にて自由に公開できるというもの。ここでは、ライブとその観客が撮影していた模様、そしてFLUXでの公開状況などをお伝えする。
まず、今回の主役であるTapes 'n Tapesから紹介しよう。同バンドはアメリカ・ミネアポリス出身で、大学で出会ったという4人、Josh Grier(ギター/メイン・ヴォーカル)、Jeremy Hanson(ドラム)、Matt Kretzman(キーボード、タンバリン、ユーフォニウム)、Erik Appelwick(ベース、ヴォーカル)で構成されている。サウンドは実に骨太でエッジが効いており、アートロック、オルタナ、民族音楽パンク、ブルースなどを包含しているのが特徴のロックだ。2006年の欧米最大の新人発掘コンベンション&イベントのSXSWにおいて、話題となった新人ナンバー1バンドである(4日間で9ライブを敢行したという、SXSW記録を達成)。自費でプレスしたファーストアルバム「ザ・ルーン」は1万枚を即売、アメリカ最大のブログサイト「MySpace」でインディーズバンドの人気投票1位に輝いている。また、XLレコーディングスと契約し、「ザ・ルーン」を世界的にリリースした。そして、U2やフー・ファイターズも来日して首都圏で公演しているこの4日に、日本初公演となったのである。