後にサン・マイクロシステムを立ち上げるビル・ジョイ氏、現在のGoogle社の会長兼最高経営責任者であるエリック E. シュミット氏などとバークレイ校において交流を重ね、BSDシステムの開発とSendmailの開発を行ってきた彼は、フルタイムでSendmailの開発とサポートを行うためにSendmail社を立ち上げた。現在Sendmailは製品版のほかに、オープンソース開発版が存在し、現在でも自らが開発の任に当たり、コードを自身で書くこともあるという。
1983年よりARPANETはその性格を現在のインターネットの形をとるような変革がおこりはじめ、1986年に軍事用のARPANETから分離するかたちで本格的な世界ネットワーク「The Internet」としての形を取るようになった。1991年にはアメリカにおいて商用のインターネット接続プロバイダの特にCIX(Comaercial Internet eXchange)の登場により、多くの人々がネットに参加するようになり、1994年にはインターネットを堂々と商用利用するスパムメールが登場するなど、ネットの性格が学術用とから商用利用へと大きく変化していった。