その第4回目が「Yahoo! JAPAN 検索」協賛で9月28日にヤフー社内 大会議室にて開催された。しかも今回は検索だけでなく、広くウェブの未来を探る、という意味で「“非”検索会議 Sponsored by Yahoo! JAPAN」というパラドキシカルなタイトルを掲げての「検索会議」となった。
おなじみの橋本大也氏(情報考学 Passion For The Future管理人)と田口元氏(百式管理人)に加えて、今回の『非』検索会議では、特別ゲストとして「情報検索」「ユビキタス」の専門家として増井俊之氏(工学博士、元産業技術総合研究所 研究員)、「認知科学」「脳科学」の専門家として茂木健一郎氏(脳科学者、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー)の二人も加わり、『生活者に選ばれるインタラクション・デザイン』などについて、最新動向紹介と全員参加のディスカッションを行った。
「機能を増やすほど、コンプリートするのが大変。シンプル=心理的にスッキリすることで競争優位を保つ」として、百式関連サービスのUIを例に「選ばれるサイトデザイン」を説明した。『ツールより理論をまず覚えるのが大切。“Decision vs Choice”(決まった物を使わせるか、相手に選ばせるか)ということでは、相手に選んでもらいたい。そのためには理論がまず大切』『目指したのは最速の導入で、使い始めるまでに時間をかけさせてはいけない』『あえて比較してもらう。すっきりしていないものを見せて勝負する。そして選んでもらう』『サポートなどで、まずボクを信用してもらう』『結果を出してもらう。ただツールを使って終わりでなく、使ってパフォーマンスをあげてもらう』という5項目を「選ばれるサイト」のポイントとしてあげた。