パフォーマンスとセキュリティ関連の主な改善点は、デスクトップ検索のインデックス作成を始めとするシステムパフォーマンスの向上、Internet Explorer 7の一部日本語検索エンジンの文字化けと日本語ドメインアクセス時制限の問題解決、保護者による制限機能の変更、BitLockerドライブ暗号化のTPM(Trusted Platform Module)推奨、そしてBeta版でもっともフィードバックの多かったユーザーアカウント制御におけるPopupタイミングの変更。
マルチメディアとネットワーク関連の主な改善点は、Windows Media Centerの操作音/ユーザーインタフェースの改善、Windowsフォトギャラリー/Widows DVDメーカー/Widowsムービー メーカーのユーザーインタフェースの改善、Windowsミーティングスペースのパスワード入力に関する企業のセキュリティポリシー準拠、標準サポートドライバのBeta 2からの大幅追加(RC1は約18,000種類をサポート)。また、RC1においてCertified for Windows Vistaロゴプログラムも開始予定とのことであった。
まだデモを交えた新機能も紹介された。1つめは、「ウェルカムセンター」内にWindows Liveが統合された点。2つめは、「ガイドヘルプ」に従来のテキストベースのヘルプに加え、インタラクティブなガイドが提供された点。RC1の時点では問い合わせの多かった上位30の項目をガイドヘルプ化しているが、以降のバージョンではWindowsアシスタントオンラインにて順次、追加予定である。3つめは、「パフォーマンスモニタ」がリソースごとのリアルタイム監視が可能になった点と、「信頼性モニタ」がシステムの信頼性にかかわるイベント追跡が可能になった点。最後はWidows Server 2003で開発された「ボリュームシャドーコピー」がVistaに標準搭載される点だ。
なおマイクロソフトのWebサイト内「Microsoft Windows Vistaホーム」ページにてシステム要件や各エディションの説明が提供されており、CPPの追加登録の受付も同ページからリンクされているページから近日中に可能になるとのことであった。
《柏木由美子》