情報通信研究機構(NICT)6日、9月7日〜13日まで日米のGMPLSネットワークの相互接続実験を実施すると発表した。期間中は光ネットワークに関する国際会議が開催され、これに合わせた実証実験となる。 現在の通信回線は、伝送路は光であっても、ルーティングの際に電気信号に変換され、これがさらなる高速化や大容量化のネックになっている。そこで、電気信号への変換を行わず、光信号のままルーティングを行う技術である「GMPLS」の研究が進んでいる。 実験では、日本国内、米国内のそれぞれ3か所を接続。大手町とシカゴで日米のネットワークを接続する。いずれも通信速度は10Gbpsとなっている。 NICTでは、10年後の目標としてバックボーンは1Pbps(10の15乗)、アクセス網は10Gbpsの通信速度を目指している。これにより、GMPLSにより世界中の研究機関を接続するとデータの転送が超高速で行えるようになるため、地球観測などを行うことによる災害対策が可能になるとしている。また家庭では、超高精細(HDの4倍)の映像が送受信できるようになるという。