セッションでは、各種ツールとの統合による利便性の高さ、直感的な操作、および信頼性の高さを備え、ビジネスのコミュニケーション、コラボレーションの改善を実現していく製品としてLive Communications Server 2005、Office Communicator 2005、Office Live Meetingがデモを交えて紹介された。
■Communicatorの業務アプリケーションとの統合 Live Communications Server 2005(以下、LCS)では、インスタントメッセージの暗号化およびログ保存を行ない、企業内での利用に対応している。このLCSと連携するOffice Communicator 2005については、最大の特長として「プレゼンス」を自動変更する点が挙げられる。なかなか普及していない「プレゼンス」活用であるが、その原因は、プレゼンスを自分で細かく更新していかなければならないことにあると考えられる。そこでCommunicatorでは、Outlookから予定を自動的に取得して「会議中」にしたり、ユーザーがあるアプリケーションを全画面にして作業しているときは「取り込み中」にするといったことを可能にした。また、プレゼンスを確認する側のユーザーに対しても、これまでは連絡をとりたい相手がいつ不在になるかまでは分からなかったが、CommunicatorではExchangeと連携して近未来のスケジュールまで分かるようになっている。これによって、今すぐ連絡をとったほうがいいか、あるいは少ししてからでも連絡がとれるといった、優先順位をつけたコミュニケーションが可能になる。こうしたことはキオクス端末など用のCommunicator Web Accessや、Windows Mobile 用のCommunicator Mobileでも実現されている。