マカフィーは、2006年4月におけるネットワーク脅威の最新状況を発表した。同社が運営するMcAfee Managed VirusScan+ Anti-Spywareのデータセンタで、把握している情報をもとに、ウイルスならびに不審なプログラム(PUP)についてトップ10を算出したもの。 ウイルスは3月にトップだったExploit-WMFに代わって、JS/Wonkaがトップにランクされた。JS/Wonka は、ハッキングされたサイトあるいは悪意のあるサイトにアクセスすると侵入するもので、この種の侵入経路が日本において一般化してきたことが想定されるとしている。そのほか、全体的には、従来に引き続き、トロイの木馬とネットスカイが脅威の主流となっている。 マカフィー技術統括本部長の加藤義宏氏は「Anntinyはトップ10には登場していませんが、最近Winny以外のP2Pソフトを利用するAntinnyの亜種が発見されています。P2Pソフトの利用者は、自身のPC上の機密データの保護を強化すると共に、セキュリティ対策の更新、脆弱点に対する迅速な対応を必ず行ってください。勿論不審なデータをダウンロードしたり、実行したりする事は絶対に避けてください」と警告している。 一方、PUPについてはAdwareが中心だが、前月に続いて、Winfixerが上位にランクされた。マカフィーでは、Winfixerは合法だが、誤った警告などでユーザーを不必要な購買活動に導くなどの点から悪質なソフトであるとみなし、PUPと認識しているという。 ウイルスおよびPUPの、企業数とマシン数でのトップ10は以下のとおり。●ウイルス:企業数 (※はトロイの木馬) 1. JS/Wonka:524(検知数、以下同じ) 2. W32/Netsky.p@MM:458 3. W32/Netsky.p@MM!zip:371 4. Exploit-WMF:350 ※ 5. Exploit-IEPageSpoof:320 ※ 6. X97M/Laroux.a.gen:302 7. Exploit-ByteVerify:269 ※ 8. Generic PWS.g:268 ※ 9. W32/Netsky.d@MM:25310. W32/Netsky.q.dam:253●ウイルス:マシン数 (※はトロイの木馬) 1. JS/Wonka:942(検知数、以下同じ) 2. W32/Netsky.p@MM:840 3. W32/Netsky.p@MM!zip:675 4. Exploit-WMF:648 ※ 5. Exploit-IEPageSpoof:628 ※ 6. X97M/Laroux.a.gen:616 7. W32/Netsky.q.dam:526 8. Generic Malware.a!zip:494 9. W32/Pate.b:49210. Exploit-ByteVerify:490 ※●PUP:企業数 (※はアドウェア) 1. Adware-GAIN:1,176 ※(検知数、以下同じ) 2. Winfixer:1,158 3. Adware-GAIN.lnk:1,090 ※ 4. MySearch:884 5. Adware-GatorEWallet.url:722 ※ 6. Adware-GAIN.dam:713 ※ 7. Adware-MWS:710 ※ 8. Adware-GatorEWallet:682 ※ 9. Viewpoint.dr:49210. Adware-CramToolbar:481 ※●PUP:マシン数 (※はアドウェア) 1. MySearch:4,565(検知数、以下同じ) 2. Winfixer:2,423 3. Adware-GAIN:2,297※ 4. Adware-GAIN.lnk:2,152※ 5. Adware-MWS:1,362※ 6. Adware-GatorEWallet.url:1,223※ 7. Adware-GAIN.dam:1,185※ 8. Adware-GatorEWallet:1,082※ 9. RemAdm-TightVNC:1,03310. Exploit-MIME.gen.c:833