富士通日立プラズマディスプレイ(FHP)は7日、ALIS方式を採用したハイビジョンプラズマディスプレイパネル(ハイビジョンPDP)の新シリーズ「A4シリーズ(42V、37V型)」を開発、今月から量産を開始したと発表した。新シリーズでは、42V型PDPとして最も画素数の多い111万画素を持ち、同時に輝度1,400cd/m2を実現している。 A4シリーズでは、ハイビジョン放送(1,080i)の垂直方向の信号を画素変換することなく表示できる、垂直1,080×水平1,024画素のパネルを新たに開発。ALIS方式は、ハイビジョン放送の信号と同様の表示方法を採用しているためハイビジョンの表示に適しているが、A4シリーズでは垂直方向の画素数をハイビジョン信号のライン数にあわせることでその優位性をさらに拡大したと同社ではしている。 また、PDPでは画素数を増やしセルピッチが小さくなると輝度は低下する傾向があるが、A4シリーズでは画素数を増やしながら輝度1,400cd/m2(42Vのみ、37Vは1,300cd/m2)を実現している。 このほか、PDPモジュールの回路部がすべてハンダの鉛フリー化を実現し、地球環境にやさしい設計・製造を推進している。 今回発表されたPDPモジュールのおもな仕様は以下のとおり。■A4シリーズ●42V型(対角サイズ:106cm)・奥行き:約66mm・重量:約16kg・有効画面寸:横922×縦524mm・画素数:水平1,024×垂直1,080画素・アスペクト比:16:9・画素ピッチ:横0.90×縦0.49mm・輝度:1,400cd/m2●37V型(対角サイズ:93cm)・奥行き:約66mm・重量:約13.5kg・有効画面寸:横814×縦448mm・画素数:水平1,024×垂直1,080画素・アスペクト比:16:9・画素ピッチ:横0.80×縦0.42mm・輝度:1,300cd/m2