AFP通信社、モビーダ・エンターテインメント(ソフトバンクグループ)、クリエイティブ・リンクの3社は3日、読者からの情報発信も可能にしたニュースコミュニティサイト「AFP BB News」を開設したことを発表した。また、「AFP BB News」が提供するニュースを引用できるブログサイト「Actiblog」も同時に開設された。 「AFP BB News」では、フランスのAFP通信社が165か国で取材したニュースを、写真付きで配信する。1日あたり約2,000枚の写真を、政治・スポーツ・ファッションなど、あらゆる分野にわたり提供。同サイトのトップページでは、Flashにより写真がスクロール表示され、最新の写真がリアルタイムで掲載されていく仕組みになっている。これら写真には個別に記事ページが用意され、読者がコメントを残せる。また、写真をクリッピングしたり、関心のある分野を登録しておくことでマイページを作ることも可能となる。 同日開設されたブログサイト「Actiblog」では、「AFP BB News」で提供されたニュースを、簡単な操作で引用できる。これにより、従来の一方向のニュースサイトとは異なり、双方向のコミュニティが形成されていくのが狙い、としている。 同日フランス大使館内で行われた記者会見には、ピエール・ルエット AFP通信社CEO、孫泰蔵 モビーダ・エンターテインメント取締役、古角将夫 クリエイティブ・リンク社長が出席し、AFP BB News開設に向けての意気込みを語った。ほか、記者会見には、日本国内のニュースを提供する若林精造 時事通信社長、ジルダ・ル・デリック 駐日フランス大使も同席した。 それぞれの役割としては、AFPがニュースの提供、ソフトバンクが技術提供と事業の構築、クリエイティブ・リンクがコミュニティの運営という部分で機能することになる。昨年12月からYahoo!BB内のサービスとして提供されていたが、今回AFP BB Newsとして、β版ながら一般にも開放という形になったことになる。 壇上に立った孫泰蔵 モビーダ・エンターテインメント取締役は、「さまざまなユーザ層がさまざまな使い方をする、まったく新しい形でのニュースサイトの提供」と述べ、意気込みをのぞかせた。一方であくまでもβ版として、登録者数や収益についての具体的な言及は避けた。ただ、AFP通信社側とも「アグレッシブにこの事業を進めたい(と一致した)」と述べ、2月10日からのトリノオリンピックでのユーザ数拡大を見込み、自信を伺わせた。当面は広告収入モデルの事業として、無料で提供される見込み。