So-netは27日、2005年度第1四半期の業績発表会の席上、同日より開始されるビデオ・オン・デマンドサービス「Portable TV」の説明とデモンストレーションを行った。 Portable TVは既報のとおり、インターネットを経由してPSP(プレイステーション・ポータブル)のメモリースティック PRO デュオまたはメモリースティック デュオに動画をダウンロードし、PSPごと持ち歩いて楽しめるもの。 サービス開始時点では、PSPのシステムソフトウェアをバージョン2.00にアップデートした上で、別売(バリューパックなどには同梱)のUSBケーブルでWindows PCと接続し、PSPに取り付けたメモリースティックにダウンロードする形となる。もしPCがメモリースティックスロットを持っている場合でも、そのスロットに差したメモリースティックにはダウンロードできない。 また、PSPのシステムソフトウェア バージョン2.00で追加されたWebブラウザ機能によって、WiFi経由でPSPに直接ダウンロードする方法は、中長期的には視野に入っているものの、サービス開始当初は対応していないという。 解像度はQVGA(320×240ピクセル)、ビデオのコーデックはH.264/MPEG-4 AVCで、ビットレートは768kbps。1GBのメモリースティックを利用した場合、約2時間20分の動画を保存できるという。この長さの動画をダウンロードするには、3Mbpsでは約42分かかるが、20Mbpsでは約6分、50Mbpsでは約2分30秒で済む。これにより、光サービスの利用も促進したいとのことだ。 サービス開始時は無料コンテンツのみとなっており、視聴期間などの制限もない。So-netでは今後、DRMの適用による視聴期間の制限や、有料コンテンツ配信などを実施していくとしているが、時期については「数か月をめどに」とだけ述べ、明言しなかった。 ソニーコミュニケーションネットワーク テレビ&モバイルネットワークサービスディビジョン チーフの宅島欣男氏は、「ダウンロードした動画をいつまでも保存するというよりは、見終わったら次の新鮮なコンテンツにローテーションしていくといった使い方を想定している。さまざまなサービス提供形態やビジネスモデルが考えられるが、サービス開始後のユーザーの反応や、コンテンツホルダーとの提携などを通じて検討していきたい」と語った。