ライブドアが東京地方裁判所に申請していた、ニッポン放送に対する新株予約権の発行を差し止める仮処分が認められた。ライブドアの代表取締役社長兼CEOの堀江貴文氏は、ニッポン放送とフジテレビの業務提携に向けて一歩進んだとの考えを示した。 ニッポン放送やフジテレビとの業務提携については「具体的な話しはないが、コンタクトをとり続けている」とし、進展がないことを明らかにした。しかし、今回の仮処分が認められたことで「話し合いのテーブルに着いてくれる可能性が高くなった」と、業務提携が一歩前進とした。 また、新株予約権を発行した理由として、ニッポン放送はライブドアの傘下に入った場合はこれまでの取引会社との関係をすべて打ち切られるとの理由を挙げているが、堀江氏はこれを否定。「起こらないとは、思っていない。しかし、万が一起きたとしても、めちゃくちゃ大きな影響はない。続けて、取引する方がメリットが大きい」とフジサンケイグループとの協力を続けていくとアピールした。 このニッポン放送株の大量取得だが、堀江氏による所信表明が動画で公開されている。ニッポン放送の社員からの意見も寄せられているとして、「詳しい内容は申し上げられないが、メールで匿名の意見が届いている。反対する意見はない」と明かした。 「従来通り放送とインターネットの融合を進めていく。日本初世界のメディアITファイナンシャルグループを作っていきたい」として会見を閉めた。