変わるセキュリティ管理「3年前までの常識は忘れよう」 — Internet Week 2004カンファレンス | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

変わるセキュリティ管理「3年前までの常識は忘れよう」 — Internet Week 2004カンファレンス

エンタープライズ その他
注目記事
 12月1日、パシフィコ横浜にて開催のInternet Week 2004で、カンファレンス「Security Day 〜右手に技術、左手にポリシー、心に愛〜」が行われた。

 冒頭の基調講演では、奈良先端科学技術大学院大学教授の山口英氏が、情報セキュリティ管理について講演。最近の情報システムを取り巻く環境の大きな変化に伴って、従来のセキュリティ管理では対応できなくなってきており、技術者だけではなく組織全体としての取り組みが必要となってきていると述べた。また、技術者に対しても、「3年前までの常識は忘れて、新たなやり方を考えていって欲しい」と語った。

 パネル「情報家電のセキュリティ」では、情報家電の利用形態、ファームウェアのバージョンアップ、情報家電の開発手法をテーマとして議論が行われた。残念ながら、パネラーとして情報家電ベンダーからの出席者はなかったものの、NHKの三輪誠司氏はベンダー取材の経験から、脆弱性の検証を行おうというベンダーもあるようだがまだまだ全体としてはセキュリティ対策への意識が低いようである、などの印象を紹介した。

 午後の基調講演は、 警察庁生活安全局情報技術犯罪対策課課長補佐・警察庁技官の吉田和彦氏が、サイバー犯罪の現状としてフィッシング詐欺などによる金銭被害が増えてきていることを紹介。社会共通のテーマとして、交通安全運動との類似性から、情報セキュリティ文化の醸成が必要が語られた。

 パネル「国内における観測系の活動の紹介とその活用方法」では、現在国内においてインターネットの定点観測を行っている各団体より、それぞれの観測系の特徴や実際の観測結果が示された。質疑応答では、観測結果の精度、ワームなどへの対応、データの活用などについて議論された。

 全般を通して、ネットワーク利用環境の大きな変化により、セキュリティの面から取り組むべき課題が多くあることが感じられた。

(IRI-CT 小崎)
《RBB TODAY》
【注目の記事】[PR]

特集

page top