KDDIは、16年9月中間期(4月1日〜9月30日)の決算を発表した。携帯電話のau事業と固定通信事業で明暗がくっきりと分かれる結果になった。 売上げは1兆4,713億円(前年同期比6.1%増、以下同じ)、営業利益は1,624億円(2.7%増)、経常利益は1,562億円(5.4%増)、純利益は778億円(9.3%減)。 セグメント別で見ると、携帯電話のau事業が好調で、売上げが1兆53億円、営業利益が1,436億円、経常利益は1,413億円、当期利益は833億円になっている。これは、CDMA 1XとCDMA 1X WINのブランド力の向上により、上半期の純増は53.1%のシェアを獲得したことによるものだ。 しかし固定通信部門のBBC&ソリューション事業は、音声収入の減少とADSLなどのブロードバンドサービスにおける拡販経費がかさんだことで、前年同期比よりも減収減益になっている。売上げは2,499億円、営業利益は16億円、経常利益は22億円、当期損失は76億円。そのため、電話サービス「メタルプラス」を早期に立ち上げ、この減収減益を食い止める方針だ。 なお9月末のDIONの契約数は287.3万、うちADSLは142.8万契約になっている。