一番目立っていたのが、VoD(ビデオオンデマンド)とCSの再配信サービス「光プラスTV」のデモンストレーションだ。実際にVoDコンテンツを試してみたところ、メニューの移動などにタイムラグもなくスムーズに操作でき、コンテンツについてもテレビで楽しむには十分な画質だ。しかし、CETEC会場の回線を用いているため、実際のサービスよりも帯域が絞られているという。サービスではDVDクラスの画質で配信するとのこと。それでも、このような画質のため本サービスではさらに期待できるところだろう。なお、実際にレンタルされるのはここで展示されたSTBとは異なる製品になるという。
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STBとテレビ。STBにはマイクが接続されており、カラオケサービスのデモも行われていた |
右手にはレンタルされるブロードバンドルータも見られた。一見するとNECのAtermだが、裏面のイーサネットポートの役割がほかのブロードバンドルータと違うのだ。
上から2番目に「STB」と書かれたのは、セットトップボックス(STB)を接続するポートだ。光プラスTVでは、マルチキャスト技術を用いているため、STBにグローバルIPアドレスを直接割り当てる必要があるという。そのために必要なのだ。
その下にある3つのポートはPCを接続するためのもので、通常のブロードバンドルータと同じく、ここに接続された機器にはプライベートIPアドレスが割り当てられる。また、IP電話アダプタも内蔵しているため、一番下には電話機を接続するポートが用意さている。
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(左)レンタルされるルータ(右)上から「WAN」、「STBポート」、「PC」×3、「電話回線」、「電話機」 |
同ブースの担当者によるとマンション向けに特化した理由については、「ダークファイバを利用しているので戸建て向けのサービスには限界がある」としている。しかし、将来的には開始する可能性があるとのことだ。