GMPLSでコントロール可能な3拠点以上の接続に対応した全光型光クロスコネクトを用いて、レイヤ1(物理層)でのVPNを実現するというもので、GMPLSコードについては、日本テレコムの研究所が実装した。全光型光クロスコネクトによって、光・電気変換による遅延のないネットワークが構築可能で、GMPLS採用により、ユーザがウェブブラウザなどからVPN構成を変更することも可能になる。
また、1波長がまるまるユーザに提供されるため、光ネットワーク内については広帯域で利用でき、波長として分離されているためセキュリティも確保できるという。
波長によるレイヤ1VPNの商用サービスについては、機器ベンダーによるGMPLS対応製品の出荷ののちということで、現時点で具体的な商用化スケジュールなどは示されなかったが、将来的には、遅延や帯域などの必要に応じて、レイヤ1VPN、レイヤ2VPN、レイヤ3VPNなどが使い分けられるようになると述べた。
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発表資料より、波長VPNのサービス例。図中のPXCは「Photonic Cross Connect(全光型光クロスコネクト)」のこと。(クリックで拡大) |