上位2件以外も、3位のKLEZや7位のBUGBEAR、8位のJAVA_BYTVERIFY.Aなど、セキュリティホールを使用して感染を広めるタイプのウイルスが、報告件数の上位を占めている。
最近のウイルスからPCをガードするには、アンチウイルス製品の導入やパターンファイルの更新だけでなく、Windows Updateによる修正プログラムの導入も欠かせない。
ブロードバンド環境でWindows XPを使用している場合は、自動で修正をダウンロードする機能を有効にすることをおすすめしたい。設定は、コントロールパネルの[パフォーマンスとメンテナンス]→[システム]でシステムのプロパティウィンドウを開き、[自動更新]タブの[コンピュータを常に最新の状態に保つ]のチェックボックスをオンにし、[更新を自動的にダウンロードして、インストールの準備ができたら通知する]を選択してOKボタンを押せばよい。
(※ダイヤルアップでインターネットにつないでいる場合は、この設定をすると予期しないタイミングで長時間接続が発生するため、[コンピュータを常に最新の状態に保つ]のチェックボックスはオフにしておいて、手動でこまめにWindowsUpdateを実行することをおすすめする)
■ウイルス被害報告ランキング(2003年9月:日本国内)
順位 | ウイルス名 | 被害件数 | 先月の順位と件数 |
1位↑ | WORM_NACHI.A | 810件 | (新規) |
2位↓ | WORM_MSBLAST | 310件 | (1位・2413件) |
3位→ | WORM_KLEZ | 169件 | (3位・197件) |
4位→ | VBS_REDLOF | 144件 | (4位・187件) |
5位↑ | WORM_SWEN.A | 124件 | (新規) |
6位↓ | WORM_SOBIG | 105件 | (5位・136件) |
7位→ | BUGBEAR | 98件 | (7位・85件) |
8位↑ | JAVA_BYTVERIFY.A | 66件 | (9位・57件) |
9位↑ | BKDR_LASTRAS.A | 64件 | (新規) |
10位↑ | WORM_RANDEX | 36件 | (圏外) |