MN7330は、下り20Mbps超の「G.992.1 Annex I」のほか、下り最大12Mbpsまたは8Mbpsの「G.992.1 Annex C」、下り最大1.5Mbpsの「G.992.2 Annex C」に対応している。そのため、フレッツ・ADSL、イー・アクセス、 STNet、HTNet、TOHKnet、HOTnetが提供する現行のサービスにも対応する。なお、発売開始当初は12Mbpsまでの対応となり、各事業者サービスの開始に合わせて20Mbps超に対応したファームウェアを提供するとしている。
なお、ADSLチップセットはCentillium製を利用しているとのこと。このことから20Mbps超のADSLチップセットはすでに量産体制に入っているとみられ、各社がこぞって製品を発表する可能性がある。
MN7330には、ブロードバンドルータも内蔵しており、PPPoE/UPnPマルチセッション、GapNAT、パケットフィルタリングに対応している。
今回のMN7330のように、サービスが発表される前にハードウェアが発売されるのは極めて希なケースだ。同社では、前モデルのMN7320が完売したため次期モデルの検討を始めたという。しかし、その段階で20Mbps超のチップセットが入手可能だったため、サービスよりもハードウェアの発表が先になったとしている。
これまで待たれていた20Mbps超のADSL接続サービスだが、いよいよ動き始めたようだ。MN7330の発売が6月12日になることから、6月中には各事業者のサービスが明らかになるだろう。
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MN7330 |