今回発表されたランキングは、2002年に同社のカスタマーサポート部門に報告されたウィルスを集計した結果となる。傾向として、感染報告の87%はWindowsに対応するものだったという。また、以前に上位を占めていた「LoveBug」は急速に感染した後、すぐに消滅していたという。しかし、「Klez」は年間を通して持続的に感染を広めていったことから、ウィルス対策ソフトのアップデートを怠っているユーザが少なからずいることが推測できるとしている。
ほか、同社は今年の傾向として以下を挙げている。
- 「Klez」や「Yaha」など送信者を偽装するウィルスの出現
- モバイルウィルスは出現せず
- インスタントメッセンジャーに感染
- Microsoftの開発言語「C#」で記載されてたウィルスの出現
- 「Slapper」などLinuxワームの出現
- ユーザは心理的なトリックに引っかからなくなった
また、JDBMGRなどデマメールについて、帯域幅の浪費やメールサービスへの妨害、ユーザの混乱が発生するため、同社ではウィルスと同様に警告を出すとしている。
来年の傾向としては、依然としてWindowsに対応したウィルスが蔓延し続け、さらに送信者を偽る手法を用いて混乱を発生させるとしている。また、「バッグドア」を仕掛けるウィルスが増加する可能性もあると警告をしている。
詳細なランキングは以下のとおり。
1 | W32/Klez | 24% |
2 | W32/Bugbear | 18% |
3 | W32/Badtrans | 15% |
4 | W32/Elkern | 5% |
5 | W32/Magistr | 4% |
6 | W32/MyParty | 2% |
7 | W32/Sircam | 2% |
8 | W32/Yaha | 2% |
9 | W32/Fretham-Fam | 1% |
10 | W32/Nimda | 1% |
その他 | 26% |