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モバイルIP Talk |
モバイルIP Talkは、単体でIP電話が利用できる携帯型の端末。インターネットへは、CF型の無線LANカードやPHSカードを利用して接続する。今回受付が開始された試作機は、来年夏以降にスタートする予定の商用化サービスを視野に入れた製品となっている。
通話の機能として1つ目に、HTTPを基に開発したNAT越えなどができる独自プロトコル「HCAP方式」を用いた方法がある。インフラは無線LANまたはPHSを利用して、モバイルIP Talk同士または、従来から提供されている固定版のIP Talkとの通話が可能だ。もう1つは、標準プロトコル「SIP」を用いた方法で、たとえばフュージョンのSIPサーバを経由して一般固定電話との通話も可能となる。また、無線LANを利用してモバイルIP Talk同士で直接通話する「トランシーバーモード」も用意されている。
今回出荷される端末は試作機のため、「待ち受け/通話時間が短い(いずれも100分)」「パソコンを用いた設定が必要」などまだ市販品とはほど遠い仕様となっている。しかし同社では、構内電話システムの無線LANシステムへの巻き取り、IP-PBXとの連携、携帯電話の無線LANハイブリッド化、第4世代携帯電話などの実験や分析、デモなどで十分役立つものだとしている。