回答者数は29,394人で、男女比は、男性49.2%に対して女性50.8%とほぼ半々だった。
ブロードバンド化の進展については、ダイヤルアップ、フレッツ・ISDNが前回調査より比率を下げた一方で、ADSLや光ファイバが伸びてきている。なお、常時接続・ブロードバンド系でありながらCATVが比率を若干下げているが、これはブロードバンドユーザの大部分をADSLが占めるようになった現状を反映してのものと思われる。
[常時接続、ダイヤルアップ接続内訳]
02年1月調査 | 02年9月調査 | |
常時接続 | 59.7% | 76.2%↑ |
ダイヤルアップ | 40.3% | 23.8%↓ |
[常時接続の回線種別内訳]
02年1月調査 | 02年9月調査 | |
フレッツ・ISDN | 23.2% | 14.2%↓ |
ADSL | 47.0% | 59.7%↑ |
光ファイバ | 0.8% | 2.9%↑ |
CATV | 26.2% | 21.0%↓ |
FWA | 0.5% | 0.5%→ |
その他 | 2.3% | 1.8%↓ |
このようにADSLを中心にブロードバンドユーザが拡大しているという傾向が出ている一方で、ブロードバンドアプリケーションや関連サービスの利用が伸びてきていない。IP電話を「使っている」と回答したのが13.4%、ネットワークゲーム(有料)を「使っている」のは5.6%、また、公衆無線LANサービス(有料)を使ったことがあるという人はわずかに1.2%である。いずれも「料金が下がれば」(IP電話・ネットゲーム)、「利用エリアが広がれば」(公衆無線LAN)使用したいという声が多かったという。
たったひとつのブロードバンドキラーアプリがあるはず、というのは幻想なのだろう。ブロードバンド人口が500万を超えている現在、1割の興味を引けばそれですでに50万人だ。ブロードバンド1000万人時代ともなれば、1%で10万人になる。細切れの市場、細切れの顧客層にていねいにリーチしていく中で、ブロードバンドアプリケーションもそれぞれに成立していくことになるのだろう。