東京地方裁判所は9日、インターネット上におけるファイル交換サービス「ファイルローグ」を提供する日本エム・エム・オー(日本MMO)に対して、日本レコード協会会員19社が権利を有する音楽CDから作成されたMP3ファイルのファイル情報を「ファイルローグ」利用者に提供してはならないとの差止め命令を下した。 この処分は、1月29日に日本レコード協会(RIAJ)および日本音楽著作権協会(JASRAC)が「ファイルローグ」を利用した音楽ファイル交換の停止を求める仮処分を申請したものに対して、申請から2か月あまりと比較的短時間の審理により下されたもの。両協会の調査によると、仮処分申請時において、常時交換可能な状態となっていた7万以上のMP3ファイルのほとんどすべてが、市販の音楽CD等から作成された権利侵害物であることが確認されている。 日本レコード協会ではこれを受け、「審理期間の短縮は、権利者の実質的な保護に大きく寄与するものである」と高く評価している。また、同協会会長の富塚勇氏は「日本MMO社に対する仮処分事件の勝訴にあたり」と題した文書の中で、「今後、ファイルローグから違法MP3ファイルが削除されるならば、少なくともMP3ファイルの96%以上を占めていた市販CDからの音楽盗用は難を免れ、著作権者が被っていた被害が救済される」とコメントをしている。 一方「ファイルローグ」側は、同社ではユーザのファイル共有について何のコントロールもできず、MP3ファイルの送信可能化は同社の管理下に行われたとはいえず、本処分を不服として、抗告するとともに「証拠に基づかずになされた誤った事実認定」を正していきたいとしている。日本レコード協会会員19社 日本コロムビア ビクターエンタテインメント キングレコード テイチクエンタテインメント ユニバーサル ミュージック 東芝EMI 日本クラウン 徳間ジャパンコミュニケーションズ ソニー・ミュージックエンタテインメント ポニーキャニオン ワーナーミュージック・ジャパン バップ BMGファンハウス パイオニアLDC ビーグラムレコーズ エイベックス プライエイド・レコーズ トライエム フォーライフミュージックエンタテイメント