フュージョン・コミュニケーションズが、家庭内のIP電話の地位確保をめざしてレジデンシャルゲートウェイ(RGW)ベンダに対して情報開示と接続実証実験の場を提供する。 フュージョンは、これまでのTEL2TELの電話サービスだけではなく、片端が電話交換機ではないIPベースのIP加入電話サービスの提供を夏より開始する。これに伴い、RGWベンダに対して、技術開示と実証実験の場を提供するもの。 フュージョンは、IP加入電話サービスを開始するにあたり、SIPを採用することを決めている。また、夏の本格的なサービス開始に向けて、ブロードバンド環境が整いつつある家庭環境を取り込むため、RGWベンダに向けて技術開示と実証実験の場を提供するもの。 RGWは、家庭内に入り込むインターネット接続ラインのゲートウェイ機器で、あらゆる家庭内機器がRGWを経由してネットワークを利用することになる。RGW自身の構想は5年ほど前から存在していたが、明確なRGW製品はいまだに登場していない。初期は、ブロードバンドルータがSIPを適用するための場となりそうだ。 フュージョンによると、実験に参加するベンダにはフュージョン網の使用料を原則的に発生させない方針でいる。また、対象はあくまでもハードウェアであり、ソフトウェアSIPによるソリューションを提供するベンダは対象外。