シマンテックは、同社のウィルス発見技術に関して米国内で特許を取得したと発表した。 シマンテックの製品は、ファイルの疑わしい行動を元にウィルスと判断する機能を持っており、未知のウィルスを発見するこの技術をヒューリスティック技術として特許出願をしていた。 シマンテック製品に組み込まれている、ヒューリスティック技術を使ってファイルの怪しい動きを検知する仕組みは、パターン登録されていない最新型ウィルスに対していち早く警告できるとしており、新たに登場したウィルスに対して有効に働くとしている。 シマンテック製品独特のこの仕組みは、新たなコンピュータウィルスがどんどん登場している現在において、いち早くウィルスらしいものを見つけ防御する仕組みとしては非常に有効なものではある。ただ、それを使いこなせるかどうかは、利用者にもかかっている。特に、ファイルの不審な動きを元に警告するシマンテックの製品では、その仕組みのためにアプリケーションインストール時に警告が出ることもあり、重要な機能をオフにして利用しているケースもあるだろう。利用者側のスキルアップやセキュリティに対する前向きな姿勢もこれからは必要とされる時代に入ってきたといえそうだ。