マイクロソフトは4日、同社の「Microsoft VM(Javaバーチャルマシン)」に、情報漏洩を引き起こすセキュリティホールがあると発表した。IEでプロクシを設定している場合に、ブラウザの通信が任意のアドレスにリダイレクト(回送)されてしまうというもの。このセキュリティホールは、使用しているプロクシサーバの種類には関係なく影響する。 いったん通信がリダイレクトされはじめると、ユーザがブラウザからおこなった操作がすべて攻撃者に筒抜けになり、名前やクレジットカード番号などを盗まれることになる。このリダイレクトは、ユーザがブラウザを終了するまで継続する。ただし、SSLによって暗号化されているHTTPSであれば、解読されない限り、リダイレクトされても読まれるおそれはない。また、プロクシを使用しない設定の場合には、このセキュリティホールの影響を受けない。 このセキュリティホールは、ビルド3805よりも前のMicrosoft VMが抱えており、現在は対策済のMicrosoft VM「ビルド3805」が配布されている。