トレンドマイクロは、2002年1月のウイルス感染被害の月間レポートを発表した。昨日のシマンテックからの報告と同様、トップはBADTRANS.Bだ。 トレンドマイクロによれば、1月に最も被害報告が多かったのはWORM_BADTRANS.B(バッドトランスB)で、2ヶ月連続で1位となった。トレンドマイクロの場合、報告件数は亜種も全て含めた数字で出されるが、2位以下と比べて15倍を超える被害件数は圧倒的といえる。先月と比較してもBADTRANS.Bの感染は減るどころか増加している(2,830件→4,090件)という状態だ。トレンドマイクロでは、感染が減少しない理由として、ウイルス対策ソフトの検索エンジンやパターンファイルを更新していないユーザが被害に遭っている、と見ている。 また、今年新たに発見されたWORM_MYPARTY(マイパーティ/6位にランクイン)についても注意が促されている。1月25日〜1月29日が発病日ということでひとまず発病のおそれはなくなっているが、発病条件の違う亜種が登場する可能性もある。このため、引き続き注意が必要で、「www.myparty.yahoo.com」だけでなく、URLのような名前の添付ファイルを開かないよう警告している。ウイルス感染被害2002年1月度1位 WORM_BADTRANS.B(バッドトランスB)2位 MTX(マトリックス)3位 PE_MAGISTR(マジストラ)4位 NIMDA(ニムダ)5位 WORM_ALIZ.A(アリズ)6位 WORM_MYPARTY(マイパーティ)7位 WORM_HYBRIS(ハイブリス)8位 X97M_LAROUX.A(ラルー)9位 TROJ_BYMER(バイマー)10位 PE_CIH(チェルノブイリ)