高速化の進む各種のブロードバンドサービスだが、解決の目処の立っていない問題もある。地域格差、デジタルディバイドである。ブロードバンド以前は、デジタルディバイドといえば「パソコンが使える人」と「パソコンが使えない人」の間で広がる差を指していたが、今はむしろブロードバンドがある・ないというデジタルディバイドの方が注目を集めている。これは、速度の違いがインターネットの使い方そのものが変化させるほどの差だからだ。アナログモデムとISDNのときはせいぜい倍程度の速度差で済んでいたものが、たった1年で100Mbps光ファイバー vs 64kbps ISDNという時代になってしまったのだ。