HOTnet(北海道総合通信網)は、超広帯域バックボーンネットワーク「HOTnet GIGA-EXCHANGE」の構築に着手する。あわせて、このバックボーンを利用して、Ethernetインタフェースによる都市間通信サービス「HOTCN L2L」を開始すると発表した。この事業の総務大臣への認可申請は3月5日に提出された。 HOTnet GIGA-EXCHANGEはWDM(光波長多重)を利用した光ファイバ網の上に、ギガビットイーサネットパケットを流すというもので、従来であればATMを使用するところを、イーサネットプロトコルで行うというのが特徴である。 HOTCN L2Lは、GIGA-EXCHANGEを使用した仮想専用線サービスで、都市内・都市間イーサネット網が構築できる。L2LはLANとLANを接続するというところからの命名だという。ユーザに提供されるのはイーサネットインターフェースで、簡単にWANが構築できる。イーサネットを利用できるプロトコルであれば、IPだけでなくIPXやAppletalkなども利用できるというメリットがある。 コスト面でもかなり低廉だ。10Mbpsでは市内網接続が88,000円/月で、バックボーン接続が88,000円/月。100Mbpsでも、市内網接続が278,000円/月で、バックボーン接続は248,000円/月となっている。 たとえば、4拠点間(札幌2か所、旭川2か所)を10Mbpsで相互接続するケースで、月額合計644,000円(全拠点のコストの合計)で済む。 第一期(2001年上期)のサービスエリアは、札幌、旭川、函館、室蘭、苫小牧、恵庭、小樽、江別の8都市。第二期(2001年下期)として、北見、釧路、帯広が予定されている。