ソフトバンクモバイルは28日、スマートフォンの新製品「HTC Desire(X06HT)」を4月下旬に発売すると発表した。Twitterユーザー2000名を対象に都内で開催したイベント「ソフトバンクオープンDAY」で、ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏が明らかにした。 OSにAndroid 2.1を搭載する同社初のAndroidスマートフォンで、製造元はHTC。3.7インチワイドVGA(800×480ドット)の有機ELディスプレイを搭載し、マルチタッチ操作にも対応する。CPUに1GHz駆動のSnapdragonを採用するなど、ハードウェアの仕様としては今年1月に米Googleが発売した「Nexus One」と共通する部分が多いが、Nexus Oneがポインティングデバイスとしてトラックボールを装備しているのに対し、Desireは光学式ジョイスティックとなっている。本体背面に有効約500万画素のCMOSカメラ(オートフォーカス、LEDフラッシュ搭載)を装備する。 Google Earthの音声検索機能に対応し、「渋谷の寿司屋」「六本木のバー」などと話しかけるだけで地図を検索できる。Flash Lite 4.0を標準搭載し、Webブラウズ時などに一定の範囲でFlashコンテンツの再生が可能。また、壁紙には静止画だけでなく、タッチ操作に反応する「ライブ壁紙」を貼り付けることができる。アプリケーションはAndroidマーケットから導入可能。 HTC独自の機能としては、Twitter等のサービスとアドレス帳やメールなどを連携、統合的に表示するオリジナルのユーザーインタフェース「HTC Sense」を搭載し、友人などとのコミュニケーションをより便利に行える。また、撮影した写真に位置情報、音声、テキストなどを追加して地図上に保存できる「FootPrints」機能にも対応する。 通信方式はW-CDMAおよびGSMクアッドバンド(850/900/1800/1900)に対応し、連続通話時間は約390分(W-CDMA)/約400分(GSM)、連続待受時間は約360時間(W-CDMA、静止状態)/約340時間(GSM、同)。そのほか、無線LAN(IEEE 802.11b/g)、Bluetooth 2.1+EDR、GPSなどを搭載する。 孫社長はイベントの席上、前日にNTTドコモから発売されたAndroidスマートフォン「Xperia」を引き合いに出しながら「ソフトバンクが出すからには技術的に最先端のものでないと気がすまない」と話し、Android 2.1を搭載したことによる優位性を強調。商品カテゴリの重なるiPhoneとのすみ分けに関しては「あくまで主力はiPhone」(孫社長)としながらも、「iPhoneのほうが優れている点もあるが、それとは別にGoogle好きの人もいる。どちらがいい悪いではなく、どちらも素晴らしい」と述べ、ユーザーの選択肢を充実させるためにAndroidも採用していく意向を示した。
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