「富士通フォーラム 2008」では、富士通と沖電気工業が共同で開発した銀行ATMの標準化ソリューション「次世代ATM」を紹介している。Webの標準的な技術を用いている。 これまでの銀行ATMは、本体にソフトウェアを搭載し多くの処理を行っていたが、次世代ATMでは、できる限りサーバ側で処理を行うのが特徴。銀行ATMをSaaS化したものといっていいだろう。取引情報も銀行ATMではなくサーバに蓄積するため、セキュリティや内部統制の面でもメリットがある。 拡張性も優れており、APIを公開することで、ほかのベンダーでも銀行にとらわれないさまざまな機能が追加できる。拡張性が高くSaaS化しているため、銀行ATMのソフトウェアアップデートなどを行わず、サーバ側の対応で迅速に新サービスが展開できるというメリットがある。 次世代ATMでは、携帯電話との連携も充実している。取引画面に出てくるQRコードを携帯電話読み込むことで明細が参照できるほか、メールで送信することもできる。取引中の画面に預金者の属性に合わせた動画広告なども出せる。 主なターゲットは地方銀行で、今のところ数社と商談を進めている状況だ。