ヴイエムウェアは12日、VMware ESX Server 3.5とVirtualCenter 2.5を含む最新バージョンのVMware Infrastructure 3を、一般向けに提供開始すると発表した。準仮想化(Para-virtualization)されたLinuxやラージメモリーページのサポートなど、JavaアプリケーションやOracleデータベースなど一般的な作業の多くのパフォーマンスを大きく改善しているとしている。具体的な新機能は以下の通り。・仮想化プラットフォームの強化ESX Serverとゲスト オペレーティングシステムの両方についてラージメモリーページを提供することにより、データベースなどメモリへの負荷が大きい作業におけるメモリ処理を改善(仮想マシンのRAM64GB、物理的マシンのRAM最大128GBのサポート)。TCP Segmentation Offloadとジャンボ フレームのサポートによりネットワークI/O処理に伴うCPU負荷を削減し、CitrixやWindows Terminal Servicesなどの作業負荷への対応を改善。準仮想化されたLinuxのサポートによりLinux関連の作業負荷への対応を改善。・VMware Storage VMotion業務の中断やダウンタイムをほとんど発生させることなく、仮想マシンのディスクをデータストレージシステムから他のデータストレージシステムに移動することが可能。・VMware Update Manager特定のパッチのレベルを追跡し、最新のセキュリティ/バグフィクスを手作業で適用するという、VMware ESX Serverホストと仮想マシンのパッチおよびアップデート管理作業を自動化。VMware Distributed Resource Scheduler(DRS)との統合で、ダウンタイムゼロのVMware ESX Serverホストへのパッチ適用を実現。・VMware Guided Consolidation段階的なチュートリアル機能を通じ、より小規模な企業にも容易かつ迅速にサーバ統合を行うことを可能に。ウィザードが物理サーバを発見し、統合の候補を特定し、それらを仮想マシンに変換し、最適なVMware ESX ServerまたはVMware Serverホストに適宜配置する。・VMware Distributed Power Management効率的な作業負荷分散を通じて、データセンタの電力消費を削減する実験的な機能。VMware DRSとの併用により、Distributed Power Managementはその時点でサービスレベル達成に必要とされないサーバの電源を自動的に切断し、コンピュータリソースへの需要が増大した場合には自動的に電源を投入。日本語版は2008年上半期中のリリースを予定している。