一般的なデータセンターの給電設備では、無駄が多いのだという。電力会社から交流480Vで給電された電力は、まずUPS(無停電電源装置、Uninterruptible Power Suppy)に入るが、UPSの内部ではいったん直流に変換したのち再度交流に戻して出力している。続いて、変圧配電装置が電圧を下げ、交流480Vを交流208Vにする。サーバなどに内蔵された電源は、交流208Vを直流に変換し、さらに電圧を12Vに下げ、機器を駆動している。変換を繰り返すたびに少しずつロスが生じ、その合計は無視できない無駄となっているのだという。