ウィルコムは20日、マイクロソフトのPDA向けOS最新版「Windows Mobile 5.0 日本語版」を採用した、シャープ製の新世代モバイルコミュニケーション端末「W-ZERO3(ダブリューゼロスリー)」を、12月上旬に発売すると発表した。価格はオープンで、発売当初の予想価格は「5万円を切る」と記者発表会の席上にてウィルコム社長・八剱洋一郎氏が語った。
W-ZERO3は、解像度がVGAの3.7型高精細モバイルASV液晶ディスプレイを搭載し、通話もデータ通信もできる超小型無線通信モジュール「W-SIM(ウィルコムシム)」に対応したPDA製品。OSには「Windows Mobile 5.0 for Pocket PC」を搭載し、PCで作成したExcelやWordのデータ編集に加え、Power PointやPDFのデータの閲覧にも対応する。通信機能としてPHSの通話・通信が可能なことに加え、IEEE802.11b準拠の無線LANも内蔵しており、PHSによる通話と無線LANによるデータ通信を同時に行うことも可能だとしている。
内蔵アプリケーションでは、ウィルコムの提供するEメールや直送メール(ライトメール)に加え、添付データのあるインターネットメールにも対応できるメールソフトを搭載。また、インターネットブラウザには、Flashを用いたページも閲覧できる「Internet Explorer Mobile」が採用されている。このほか、「Windows Media Player 10 for Pocket」や、Javaプラットフォーム「JBlend」、電子書籍ビューアーなどが搭載される。