ソニーは27日、2004年度第3四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比7.5%減の2兆1,482億円、営業利益は13%減の1,382億円、純利益は55.3%増の1,438億円。 主力となるエレクトロニクス分野の売上高は、前年同期比0.9%減の1兆5,108億円だった。製品別に見ると、フラットパネルテレビやデジタルカメラが増収。また、米国を中心に液晶リアプロジェクションテレビの販売が好調で、増収となった。一方、携帯型オーディオや、ブラウン管テレビなどが減少した。 同分野の営業利益については、23.3%の減少の494億円。ユーザーニーズがフラットパネルテレビに移行しているブラウン管テレビと、iPodの影響を受け販売不振の携帯型オーディオ、単価下落の影響を受けたビデオカメラが減益の要因となった。 ゲーム分野の売上高は、前年同期比23%減少の2,826億円。ハードは、PS2の販売数が日米欧で下回ったことに加え、販売価格の引き下げにより、減収。ソフトは、PS2用ソフトの売上増がプレイステーション用ソフトの売上の減少を補い、全体では増収となった。また、国内で2004年12月に発売したPSPは、ハード・ソフトともに順調な売れ行き。 ハードの生産出荷台数は以下のとおり。・PS2:739万台(前年同期比+56万台)・PS one:84万台(同-18万台)・PSP:51万台 ソフトの生産出荷台数は以下のとおり。・PS2:10,900万本(同+500万本)・プレイステーション:300万本(-700万本)・PSP:130万本 ゲーム分野の営業利益については、ソフト売上が増加したものの、ハードの売上が減少したことにより、36.8%減の259億円となった。