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特許証を手にブレードサーバが並ぶiDCに立つトラストガード代表取締役の渡辺誠氏 |
ブレードサーバとは、1つの筐体で複数台分のサーバを搭載させたもの。具体的には、1枚のボードにCPUやメモリーを搭載し1台のサーバと同じ機能を持たせ、複数枚のこのボードを筐体に挿すことで実現されている。これにより、従来のサーバと比較して単位面積当たりの設置台数が増えるほか、重量と消費電力が大きく削減できるという利点がある。
今回、特許を取得したトラストガードは、2000年1月にIRIと資本提携を行い、ブレードサーバの開発をスタート。2000年12月には、「トラストガード・アイサーバ TrustGuard/iSV」として製品を出荷している。これに伴い、両社は2000年7月19日に特許を出願し、2004年6月18日に「カートリッジ型サーバユニットおよび該サーバユニット搭載用筐体ならびにサーバ装置」(特許番号:第3565767号)として特許が成立した。ほか米国、台湾でも同様の特許を取得しているという。
特許の請求項は11まであり、1〜6はボードに関するもので、7〜11はボードを挿すシャーシに関する内容だ。
なお、この特許の取得により、条件に当てはまるブレードサーバについては、過去に出荷されたものを含めて、特許料を請求できるようになる。具体的には、IBMをはじめとしてSun Microsystems、Hewlett-Packard、NECなどがブレードサーバを出荷しているが、「紳士的に話し合いを進めていく」(トラストガード代表取締役の渡辺誠氏)と強硬な姿勢では臨まないことを示した。
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(上)特許証 (下)トラストガードが販売するブレードサーバ |