ソフトバンクBBは、ブロードバンドに関する新たな業界団体として「ブロードバンド推進協議会」を設立したと発表した。 この協議会は、ブロードバンド事業に関するさまざまな「問題」に「対処」するために設立されたということで、プレスリリースによれば、以下の6項目が上げられている。(1)ブロードバンド事業に関する情報交換並びに情報共有(2)ブロードバンド事業に関する技術の調査・研究及び仕様策定(3)ブロードバンド事業に関する市場・制度等の調査・研究(4)ブロードバンド事業に関する政策提言(5)ブロードバンド事業に関する国内外の関係機関との連携協力(6)ブロードバンド利用に関する普及・啓発の推進(プレスリリースより抜粋) 設立発表パーティの壇上、同協議会の代表となった孫正義氏は、今朝思いついたという「メガバンド」という表現を披露した。メガバンドホームとは1Mbps以上のサービスが利用できている世帯を指すとのことで、日米韓の三カ国では、日本が約1000万世帯、韓国で700〜800万世帯、米国500万世帯で、もっとも「メガバンド」が普及しているのは日本であると述べた。 ゲストの民主党国会議員 島聡氏は、3千万世帯がメガビットになればコンテンツなどもどんどん出てきて新しいライフスタイルになる、IT革命はまだこれからであると述べた。また、電気通信事業法の改定について、これまでのブロードバンド化は競争原理の導入によるものであり、競争的でない方向への改正は許されないことだとした。 また、自由民主党の国会議員である岩屋毅氏は、IT業界の尽力をたたえる一方で、業界の動きに「バラバラの感が否めない」とし、協議会の設立について祝辞を述べた。岩屋氏も、電気通信事業法の改定については競争に逆行する動きは排撃していかなければならないと述べ、競争政策の重要性を強調した。 7月3日の設立総会までにブロードバンド系ISPやキャリアからの参加企業をどれだけ集められるか、注目が集まるところだ。