CATVにサービスを提供しているISPのアットホームジャパンは、ストリーミングを中心としたコンテンツ配信システムとして、シスコシステムズのCDNを国内で初めて採用した。 ブロードバンドコンテンツや有料コンテンツ配信への対応として、単純なキャッシュからコンテンツ配信ネットワーク(CDN)への関心が高まっているなか、同社では、事前配信機能とダイナミックキャッシュ機能への対応等の優位性を高く評価し、同製品を採用したという。 シスコシステムズのCDNは、大容量コンテンツを事前にエンドユーザに近いサイトに配信しておき、ユーザの要求により最適な場所から効率よくコンテンツを提供することにより、ボトルネックを解決するものとなっている。これにより、エンドユーザはストレスなく、大容量コンテンツを利用できるようになる。また、CATV局側は、配信するコンテンツをあらかしめユーザに近い場所に配信しておくことで、回線への負担を軽減することが可能になるという。 主な特徴としては、以下の点があげられている。・決められたコンテンツのみを対象とすることが可能。・ユーザの近くに置くコンテンツエンジンには、あらかじめコンテンツを配信しておく事前配信機能と通常のキャッシュの両方に対応。・ストリーミングの再生品質が向上。・アクセス制御、課金に対応。 シスコシステムズ製CDNの導入は、快適なコンテンツ提供をはじめ、コンテンツ配信のためのネットワークコストの削減もその目的となっている。同社は、信頼性の高いサービスを提供しながらも、コスト削減により激化する価格競争に対応していく方針を明らかにした。