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【コラム】キーワードは“幼さ”からの脱却!? ILLITが「自分らしさ」を進化させるための課題とは

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ILLIT【写真:竹内みちまろ】
  • ILLIT【写真:竹内みちまろ】


■ILLITはNewJeansの“コピー”なのか?



 1st Mini Album「SUPER REAL ME」と、そのタイトル曲「Magnetic」が、米ビルボード「ホット100」・「ビルボード200」にそれぞれランクインするなど、新人として異例の大躍進をみせているILLIT。「Magnetic」の磁石のN極とS極がくっついたり離れたりする瞬間を表現した振り付けは、「Magneticダンス」としてSNSで世界中に拡散され、ダンスチャレンジによるブームも巻き起こしている。

 しかし、今なお続くHYBEとADORの対立報道時、報道序盤で“ILLITはNewJeansのコピー”というワードが報道されたせいか、ILLITはNewJeansと比較されがちなグループとなってしまった。

 ILLITはNewJeansの“コピー”なのか? 私はまったく違うと思う。

 確かにILLITのメインビジュアルやブランドムービーなどが公開されるたび、NewJeansと共通する“ナチュラル感”は感じたが、コピーだとは思わなかった。コピー疑惑が報道された際、SNSでも「ナチュラルという意味では似ているかもしれないけど、NewJeansとILLITは違うジャンルだと思う」、「NewJeansはレトロ、ILLITは少女漫画的な可愛さって感じ」など、両グループの違いを指摘する声も多く寄せられていた。

 ILLITをはじめ“第5世代”と呼ばれる世代が現れた頃から、K-POPにおけるガールズグループの音楽性は変化している感覚がある。BLACKPINKなどが表現してきた“ガールズクラッシュ”から、NewJeansの「OMG」や「Ditto」などのように大衆が親しみやすいメロウな音楽へと変化しているように思う。LE SSERAFIMの「Perfect Night」や「EASY」など、近年の人気ガールズグループの最新曲からもシフトチェンジの傾向を感じる。

 この変化のはじまりとなったのは、間違いなくNewJeansだ。彼女たちの音楽がK-POP界に“新しい時代”をつくり、ILLITはその時代性に沿った音楽やコンセプトで第5世代の先頭を走っているだけなのだ。そんなILLITの姿が、“NewJeansのコピー”というワードに繋がったのではないかと思っている。

 米ビルボード2大メインチャートを制覇するなど、異例の大躍進をみせるILLIT。さまざまな意味で大きな注目を集める存在になったからこそ、次の一手が重要だ。上手くいかなければ、“NewJeansのコピー”という言葉が彼女たちにまとわりつくだろう。
《山田有真》

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