小学館編集者が芦原妃名子さん訃報に声明 | RBB TODAY
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小学館編集者が芦原妃名子さん訃報に声明

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 芦原妃名子さんの『セクシー田中さん』を連載していた『姉系プチコミック』が所属する「小学館第一コミック局」の編集者一同が、小学館のオフィシャルサイトで声明を発表した。

 声明では「芦原妃名子先生の訃報に接し、私たち第一コミック局編集者一同は、深い悲しみと共に、強い悔恨の中にいます」と芦名氏の死去に悔しさをにじませた。

 そして「本メッセージは、我々現場の編集者が書いているものです」と強調したうえで、『著作者人格権』について持論を展開。さらに「著者の意向が尊重されることは当たり前のことであり、断じてわがままや鬱陶しい行為などではありません。守られるべき権利を守りたいと声を上げることに、勇気が必要な状況であってはならない。私たち編集者がついていながら、このようなことを感じさせたことが悔やまれてなりません」と綴った。

 さらに「二度と原作者がこのような思いをしないためにも、「著作者人格権」という著者が持つ絶対的な権利について周知徹底し、著者の意向は必ず尊重され、意見を言うことは当然のことであるという認識を拡げることこそが、再発防止において核となる部分だと考えています」と言及。今後について「勿論、これだけが原因だと事態を単純化させる気もありません。他に原因はなかったか。私たちにもっと出来たことはなかったか。個人に責任を負わせるのではなく、組織として今回の検証を引き続き行って参ります。そして今後の映像化において、原作者をお守りすることを第一として、ドラマ制作サイドと編集部の交渉の形を具体的に是正できる部分はないか、よりよい形を提案していきます」とした。

 その後も『セクシー田中さん』実写化の経緯やドラマ制作サイドとのやり取りなどを明かしたうえで「弊社からドラマ制作サイドに意向をお伝えし、原作者である先生にご納得いただけるまで脚本を修正していただき、ご意向が反映された内容で放送されたものがドラマ版『セクシー田中さん』です」と説明。ドラマ版の『セクシー田中さん』について「そこには、ドラマのために先生が描き下ろしてくださった言葉が確かに存在しています。ドラマを面白いと思って観て下さった視聴者や読者の皆様には、ぜひ安心してドラマ版『セクシー田中さん』も愛し続けていただきたいです」と呼びかけていた。

芦原妃名子先生のご逝去に際して(小学館)
《櫻井哲夫》
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