巨額の損失隠し事件で揺れるオリンパス。同社の元専務取締役でオリンパスメディカルシステムズの元社長でもある宮田耕治氏は12日、オリンパス再生に向けて社員に呼びかけるサイト「OLYMPUS grassroots」を公開した。 「OLYMPUS grassroots」は、オリンパス従業員に向け、行動を求めるサイトとなっており、今後の具体的な方策を提示するとともに、賛同を呼びかけている。宮田氏は、東証の管理ポスト入りから上場廃止までの1か月となる12月14日の期限より、現実的なタイムリミットは「内視鏡事業が致命的なダメージを受ける前」と考察。それまでに再生のための強力なメッセージ発信が企業として不可欠だとし、全社一丸での行動を呼びかけたとしている。 そのうえで完全に膿を出し切ったと社会に認められるためには、「ウッドフォード氏の復職しか道は無い」とし、「コーポレートガバナンス体制の再構築」「収益性の大幅回線に向けた大改革の実施」が残された道だとし、協力を求めている。サイトには宮田氏宛のメールアドレスのほか、記名可能(匿名も可能)な賛同者名簿が用意されている。 “grassroots”は、草の根、転じて一般民(による活動)の意味。